母親になると、育児と仕事のバランスが気になるもの。
「時短勤務にしたらマミートラックに乗ってしまった・・・」
「フレックスやリモート勤務の制度がある会社に移りたい」
こんな悩みが出てきて、転職を検討するワーママもいると思います。
ですが、育児をしながらの転職活動は、新卒の時の就職活動や、独身時代の転職とは大きく変わります。
- 時間がない! 本業と日々の育児や家事と転職活動を並行
- 体力がない! 年々落ちていく体力、毎日疲れて余力がない
- 内定がとれない! 時間の制約があるため、不利になりやすい
このように、越えるべき壁がいくつもある・・・。
ですが、「子供が小さいからどうにもならないし……」と諦める前に、現状を変えたいならぜひチャレンジしてみてほしい!
・・・と、私自身、子供が1歳&4歳の時に転職しており、年収+100万円になった体験談をもとに書きました。
この記事では、転職を考え始めたワーママや、転職活動がうまくいかないワーママの方々向けに、子育て中転職で感じたこと、不利になりにくくするために知っておくとよいことをまとめています。
- 必須条件を絞りすぎない
- 転職の軸を考えておく
- WEB会議ツールを一通り使えるようにしておく
- パートナーや外部サービスに協力を頼む
- 「仕事の成果」をしっかり伝えられるようにしておく
- 「制約」は正直に伝えつつ「できること」をアピールする
不利になりやすいワーママの転職でも、なるべく失敗を避け、上記のような対策と効率の良い進め方で内定を勝ち取っていきましょう!
ワーママの転職が難しいと言われる5つの理由
1-1. 残業・勤務時間・出張の可否など「制約」があるから
育児中、特に未就学児の子を持つワーママにとっては、残業や長時間勤務は難しいもの。
保育園のお迎え時間の制約をはじめ、夕食準備、入浴、寝かしつけなど、退社後にやるべきタスクも山積みです。
そのため、平均残業時間が多い求人や、残業代がはじめから基本給に組み込まれているような残業前提の求人は、いくら仕事内容が魅力的でも選択肢に入れづらいですよね・・・
一方で企業側の事情としては、現実問題として「制約なく、会社が自由に動かしやすい人材」が好まれます。
子供がいるというだけで下記のようなバイアスがかかってしまうことも。
- 子供の体調不良などで急に休むんだろうなあ
- 繁忙期でも残業を任せられないのは困るなあ
- 遠方への出張はできないはず
- 入ってもすぐ産休を取るんじゃないか?
制約があるのは事実だし、急な休みもゼロとは言えないけど、調整次第でできることもあるのに・・・
結果、応募できる求人自体が少なくなり、企業側も「制約のある人はちょっと・・・」と敬遠しやすいことが、「ワーママの転職が難しい」一因になっています。
1-2. 気にするべき条件が増えるから
ワーママの転職は、「職種」「経験」「年収」といった仕事上の条件だけでは決められませんよね。
- 残業の必要性、または平均残業時間
- 勤務地と通勤時間
- 保育園の送迎に間に合う業務開始時間と終了時間
- 繁忙期の状況や頻度
- フレックス制度やリモート制度の有無
- などなど・・・
たくさんの条件を照らし合わせ、1日の流れをシミュレーションしたうえで、「これならいける!」と思えて初めて応募に踏み切れるのです。
新卒や独身時代と比べると、考慮すべき条件が増えてしまい、結果応募できる求人も限られてしまうのが実情です。
1-3. 時間と余力が足りないから
ワーママの転職では、
- 本業
- 家事
- 育児
- 転職活動 ←NEW!
これらをすべて並行して進めていくことになります。
普段のルーティンに、「応募企業のサーチ、決定」「職務経歴書など応募書類の作成」「面接」などの転職活動のタスクが上乗せされるため、単純に忙しい!
ただでさえ、本業と、日々の家事育児で手いっぱいなのに・・・!
私自身、通勤中や昼休みに求人のチェックをしたり、寝かしつけの後に書類を作ったりしました。
なけなしのスキマ時間も、転職活動にあてていくイメージです・・・。
特に面接まで選考が進むと、本業の有休をとったり、パートナーに協力を依頼するなどの細かい調整も必要になってきます。
転職活動の平均期間は3~4ヶ月程度と言われています。転職活動平均所要期間
ワーママにとっては、この長丁場を乗り越える余力を作ることも、ハードルが高いはず。
この時期は本当に大変だと思いますが、なんとか時間を捻出していくことになります。
- 保育園のお迎え時間を遅くできないか相談する
- 本業の有休、時間休、リモート勤務等を駆使する
- 家事代行や宅食サービスを使い倒す
転職活動は数ヶ月と割り切って、使えるものは使うスタンスでいきましょう。
1-4. 忙しいせいで、視野が狭くなっているから
ワーママの転職活動は、忙しい中で転職活動を進めることになります。
意外と盲点なのですが、立ち止まって考える時間が少ないことで、無意識に可能性を狭めてしまっているかもしれません。
- 必要以上に条件を絞ってしまう
- 前職の条件を前提に考えてしまっている
- パートナーとの協力体制が今のままという前提に立ってしまう
- 自分がやるべき家事が今のままという前提に立ってしまう
もし、少しでも状況が変えられるなら、応募する求人を増やせますし、自分にマッチする転職先に出会える確率も上がります。
最初から「あれは無理」「これはこう」と決めてしまうのは、もったいない!
私も転職活動を始めてすぐの頃は、“前職と同じ”「時短じゃなきゃ!」と思い込んでいたんです・・・。
私の場合、ミールキットなどで夕食準備の時間を削ることで、その分を勤務時間に回せるようになりました。
通勤時間が短くなったこともあり、10時~17時の時短→9時~18時のフルタイムで転職しました。
求人を調べるときは、「本当に必須条件なのか?」を問い直すと、先入観をはずして選びやすくなりますよ。
1-5. ワーママ本人が「自信を失っている」から
私自身経験があるのですが、ワーママ自身が消極的になってしまっている場合もあります。
例えば、下のように考えてしまうこと、あるのではないでしょうか?
- 産休育休で長らくブランクがあったため、スキルが積めていない
- 急なお迎えの対応で仕事に穴を開けてしまうことが多く申し訳ない
- 時間制約の中で成果も出しにくく、モチベーションも上がらない
そんな私を雇ってくれているのだから、仕事に不満があっても今の職場でやっていくしかない・・・よね?
このように、環境を変えることに対して躊躇してしまいがちです。
そして毎日忙しく過ごしているうちに、モヤモヤを抱えながらも現状維持を選んでしまう・・・
状況は良くはならないのに自分の歳だけとっていってしまい、転職市場で価値が減っていく、余計に動けなくなる・・・負のループですよね。
ただ「自信をもとう」と言われて解決する話ではないので、「自信がなくてもいい。でも状況を変えるには動いてみるしかない」と気持ちを切り替えていくのがおすすめです。
- キャリアは他人の評価じゃない。自分が持続できる働き方を見つける手段
- 動いて否定される(選考で落とされる)のが怖いけど、変えるなら動くしかない
- 今日が一番人生で若いから、どうせ動くなら今でしょ!
転職は1求人=1人の内定者であることがほとんど。
つまり、落とされるのが普通なんです。
それでも応募して落とされてみないと、企業とマッチするかはわかりませんよね。
かっこ悪いと思われようが、泥臭くても動いていれば道が見えてくるかもしれないよ
次からは、ワーママでも不利にならないようにするための転職活動のコツを、私の経験談もふまえ紹介します!
不利にならないための転職活動のコツ
2-1. 必須条件を絞りすぎない
ワーママはただでさえ制約が多いもの。
働き続けるための最低条件はもちろん必要ですが・・・
工夫次第でなんとかなりそうな条件も「絶対必要!」と思い込んでしまうと、応募できる求人の母数をどんどん減らしていくことになってしまいます・・・。
なので、可能な限りターゲットゾーンを広く持っておくスタンスは重要です。
なんとかできそうな条件の例を紹介しますね。
夕食の準備があるから18時には家に着いていないと!
→平日は宅食にして、料理の時間をカット!
子供は絶対に18時にお迎えしないと!
→多少お金がかかっても、延長保育が使えるかも
呼び出しが不安だから、最初から有休を使える会社じゃないと!
もしくは、時間に融通の利くパートやアルバイト前提
→正社員でも「子の看護等休暇」「フレックス制度」などで乗り切れる
→2回に1回はパートナーに呼び出し対応してもらう
あらためて、求人を探す時、私が考える必須条件はこちらです。
- 仕事内容にある程度興味が持てる、もしくは前職の経験を活かせる
- 子供の就寝時間・起床時間をずらさずに1日が回せる
- 通える(時間的・体力的に)
食事やお風呂の時間が多少変わっても、寝る時間さえ確保できれば、子供の健康も保てます。
なので、「現在のルーティン」に縛られすぎず、まずは「興味のある仕事内容」ありきで、不必要に条件を絞りすぎないことが大事です。
いいなと思う会社は、是が非でもその会社に勤める!という設定でシミュレーションしてみるのもオススメ♪
時間が許す限り、可能性を狭めないようにしましょう!
思いがけない企業との出会いがあるかもしれません。
2-2. 転職の軸を考えておく
転職の軸は、転職活動を始める前に時間を取って考えておくのがベターです。
軸とは、今回の転職で叶えたい目的のこと。
- 年収アップ
- 仕事内容(レベルアップ、規模拡大、マネジメント)
- 通勤時間短縮(もしくは、リモートワーク併用)
- 勤務時間(時短勤務、時差勤務など)
- 福利厚生(社休日の日数、有休の取りやすさ、時短勤務可能な年数など)
どれを必須とし、どれを妥協するかは、人それぞれ違ってきます。
転職活動が始まると、求人チェック、書類作成、面接準備・・・など、やることが多く、ゆっくり考える時間が取りにくくなりますし、「より良い条件」に目移りしてしまうこともあります。
なので、ご自身にとっての優先順位と、妥協可能ならどこまでかのボーダーラインをしっかり決めておくと良いですよ。
転職の軸は、人それぞれ正解が違うもの。
ちなみに私は、下のような軸で転職活動したよ
- 【最優先・必須】通勤時間45分以内かつ電車乗り換えなし
- 【必須】興味の持てる仕事内容
- 【必須】残業なし
- 【必須】土日祝休み
- 【妥協可】年収はフルタイム勤務換算して500万円前後(現状水準維持) → 460万まで妥協可
- 【妥協可】リモートワーク併用 → なくても妥協可
- 【気にしない】会社規模、業種や業界、福利厚生など
もともといた会社は、福利厚生面は申し分なく、リモートワークもできていたのですが、「通勤時間」「仕事内容」に不満がありました。
「こんなに通勤時間をかけてまで、時短で収入を減らしてまで、興味のない仕事をやりに行きたくない・・・」というのが私の転職活動のきっかけです。
まずこの2点が改善できることが必須条件でしたので、下のような流れで求人を絞っていました。
「通勤時間(勤務地・最寄り駅)」と「仕事内容」で求人を絞る
↓
勤務時間と通勤時間の兼ね合いで1日をシミュレーションしてみる
↓
さすがに無理ならやめる、なんとかなりそうなら応募
年収は、応募時点では妥協可としましたが、もといた会社の福利厚生を捨てる代償でもあるので、最後の最後は総合的に決めました。
2-3. WEB会議ツールを一通り使えるようにしておく
書類選考に通過した後は、実際に本格的な選考フェーズに入っていきます。
このとき、「まずは説明会をWEBで」「一次面接はWEBで」という会社も多くありました。
WEBか対面を選べるケースもありますが、行く手間や往復時間を考えると、断然WEBが便利。
そして、WEB会議ツールを使えることは、転職活動の効率化になるだけでなく、「私はWEB会議ツールを使えるレベルのITリテラシーを持っていますよ」というアピール材料にもなります。
これは実際に転職エージェントさんから聞いた話です。
実質の足切りに使っている会社もあるんだとか・・・
(今の)会社でもう使っているよ!という人も、改めて接続確認と設定の見直しを済ませておきましょう。
指定されるWEB会議ツールは企業によって違うので、「Zoom」「Microsoft Teams」「Google Meet」の3つは知っておくと安心です。
2-4. パートナーや外部サービスに協力を頼む
転職活動では、職務経歴書を書いたり面接に行ったりと、普段の生活にはなかった負担が増えます。
特に忙しくなるのは、求人の応募ボタンを押してから。
なぜかというと、最終的に「同じタイミングで複数の内定を勝ち取り、条件を比較して、時には交渉しつつ、入社するかを決める」には、応募も同じタイミングでスタートする必要があるからです。
転職を有利に進めるために、同時並行は大変だけど超重要!
ワーママにとってはきついスケジュールとなります。
「転職の軸」「WEB会議ツール」等は先に準備を済ませておきましょう。
そしてパートナーには、緊急時の子供の対応や家事の分担を協力してもらえるよう頼んでみてください。
また、家事代行などの外部サービスもうまく使って、時間を確保してくださいね。
2-5. 「仕事の成果」をしっかり伝えられるようにしておく
子育て中の転職はどうしても両立するための条件の方に気が向いてしまいがち。
ですが、企業の人事担当者が知りたい、転職活動で最も伝えるべきことはそれまでの仕事の成果です。
語れるような成果は出していない・・・と身構えてしまう方も、ちょっと待って!
現在の仕事がルーティンワーク中心でも、「ミスをしないように気を付けていること」「効率よく仕事をするために心がけていること」など、アピールできるネタはたくさんあります!
たとえば、下記のような視点で考えてみてください。
- 時間制約の中でどんな工夫をしてきたか
- 簡単にできるよう工夫したことは?
- ミスを減らすよう工夫したことは?
- チームで成果を出すためにどんな役割を担ったか
- 後輩とどのように向き合い、育てたか
- どんな資格をとって仕事に活用しているか
- どれくらいの時間短縮(コスト削減)になったのか
悩んだら転職エージェントさんに相談すると、良い伝え方をアドバイスしてもらえますよ。
2-6. 「制約」は正直に伝えつつ「できること」をアピールする
ワーママの働き方は、どうしても制約が出てきてしまいます。
面接でどう伝えるか、悩みますよね。
私はストレートに「残業は基本難しいです!」と言ってしまっていました。
制約も含めて、「転職で叶えたい働き方」のはず。
私の場合、転職エージェントさんに残業が難しいことを伝えて、書類応募の時点で企業にも話してもらっていました。
実際、残業を求められる会社に勤めても続けられないですからミスマッチ。
だったら初めから制約条件を開示して、それを受け入れてくれる企業とだけ選考を進めていこうと思ったのです。
もちろん、それが理由で落とされた会社もあるはずですが、大事なのは選考通過率より自分の納得感。
本当にその会社で働くとなっても対応できる、嘘偽りのない情報を伝えましょう。
とは言っても、面接では「できること」にフォーカスして伝えることが超大事です。
急な残業や休日出勤、繁忙期対応は発生するかもしれません。
企業側としてはやはり「どうしても必要な時はお願いできるか」は気になるところ。
なので、
- 月末月初や特定の日など、あらかじめ繁忙が分かっていれば対応できる
- 1か月前までに決まっている出張なら調整が可能
- 午前中までなら保育園の延長連絡が間に合うので1時間の残業までなら可能
のように、「こういう条件ならできる」を言えるようにしておきましょう。
まとめ:子供が小さくても転職はできる!「不利」を「強み」に変えよう
ワーママの転職が難しい理由は、下記になります。
- 残業・勤務時間・出張の可否など「制約がある」から
- 気にするべき条件が増えるから
- 時間と余力が足りないから
- 忙しいせいで、視野が狭くなっているから
- ワーママ本人が「自信を失っている」から
これを踏まえて、ワーママの転職活動を成功させるためには、次のような作戦が重要です。
- 必須条件を絞りすぎない
- 転職の軸を考えておく
- WEB会議ツールを一通り使えるようにしておく
- パートナーや外部サービスに協力を頼む
- 「仕事の成果」をしっかり伝えられるようにしておく
- 「制約」は正直に伝えつつ「できること」をアピールする
小さい子供がいる中での転職活動は、ただでさえ忙しい生活がより忙しくなってしまい、制約が多くなることは事実です。
途中で諦めたくなったり、後回しにしたくなる時もあるかもしれません。
それでも、少しずつでも動いていれば、新しい環境に巡り会えることだってあります。
子供がいるから何も変えられない、動けない、と思うのはちょっと待って欲しいのです。
家族やファミサポにサポートを頼ったり、家事を時短して、時間と余力を確保していきましょう。
転職エージェントに書類添削や面接対策をしてもらい、効率的に転職活動を進めていくのもオススメです。
あなたのキャリアはあなただけのもの♪
自分の選択肢を増やす選択をしよう!
